復元 茶の裂地 三十選

古くからの文様である名物裂(めいぶつぎれ)の中から貴方だけの白生地をお好きな色で1反から別織・別染致します。
名物裂とは安土桃山時代の茶道の発展に伴い、名物茶器とともに大茶人ゆかりの裂類についても名物の資格が与えられるに至った生地を云います。元々は、ほぼ全てが宋・元・明代の中国からの舶載品で、製織地は中国から中央・西・南アジアと多岐に渡っています。
歴史のある価値の高い名物裂から特に名品を取り揃えております。


桐雲裂
桐雲裂「とおんぎれ」

桐の花と葉を図案化したもので有名なものに五三の桐・五七の桐があり、菊枝桐は皇室の家紋となっている。
その桐と雲を組み合わせた裂。
紗綾形龍文
紗綾形龍文緞子「しゃあやがたりゅうもんどんす」

卍字繋の地紋に段毎に向きを変えた雨龍文を織り出したもの。
雨龍とは中国における想像上の動物で雨を起こすといわれる。
龍文は多くの裂に使用される。
遠州
遠州緞子「えんしゅうどんす」

小堀遠州の好み裂の一つ。
石畳文に唐花・吉祥文などが配された市松は桂離宮の襖紙に共通するものがあり、当時の堂上人に好まれた文様。
花兎金襴
花兎金襴「はなうさぎきんらん」

花兎文による名称で後ろを振り向いた兎と花樹を組み合わせた花頭文様が一列に配されている。
兎は月を象徴する動物として古くより愛用されている。
花兎紹巴
花兎紹巴「はなうさぎしょうは」

青海地文に霊芝の花と一対の兎を組み合わせた文様。
兎は仙人が不老不死の薬(神薬)を造る手伝いをしたとされる縁起の良い動物。
菊桐金襴
菊桐金襴「きくきりきんらん」

桃山時代に盛んに用いられた文様で江戸時代には菊・桐を鮮明に表現した。
菊と桐は皇室の紋でもあり茶人の間では有名な裂である。
小内桐金襴
小内桐金襴「こうちぎりきんらん」

格の高い桐と唐草文を全面に自由に舞っているかの様に配し、それでいてまとまりがある。
桐の文様の中では非常に愛用される。
大きいものには大内桐金襴がある。
鶏頭
鶏頭「けいとう」

土形に草花が綾に織り出された裂で鶏頭の花に似ているところから呼ばれる。
大きさにより、大鶏頭・中鶏頭・小鶏頭と呼ばれ、気品の高さ・優雅さにおいて最高の名物裂とも言われている。
山羊花弁
山羊花弁紋錦「やぎかべんもんにしき」

原品は正倉院宝物として伝来しており中心に花弁をおき、これを囲んで山羊・瑞雲・樹木等をシンメトリーに表現している。
帯地等にも使用例が多い。
荒磯
荒磯緞子「あらいそどんす」

波間に踊る鯉の文様で古来より茶人には大変なじみの深い人気が非常に高い文様である。
高台寺菊桐
高台寺菊桐「こうだいじきくきり」

高台寺文様の中の代表的なもので菊・桐文を図案化し動きのある構成に仕上げている。
(京都東山にある秀吉の妻高台院ゆかりの寺)
笹蔓
笹蔓緞子「ささづるどんす」

名称は文様に因んだもので笹蔓に六花弁と松笠が配されている。
茶人にすこぶる好まれ多く使用されている。
四君子
四君子裂「しくんしぎれ」

梅は寒中の義・竹は忍耐と常緑・蘭は清楚・菊は品高く君子の持つ高潔さを意味します。
珠光
珠光緞子「じゅこうどんす」

茶の湯の祖・村田珠光が愛用したことにより伝えられた。
小牡丹唐草と三ツ木龍文・火焔文が織り出される。
大名物・松屋肩衝茶入れとして認められている。
(東京国立博物館所蔵)
宗薫
宗薫緞子「そうくんどんす」

茶湯三宗匠の一人・今井宗久の嫡子・今井宗薫が愛用していたことからの名称とされる裂。
五緞子の一つで二重七宝に宝尽くしと梅鉢文を配している。

織部緞子
織部緞子「おりべどんす」

茶湯の名人・古田織部愛用の裂。
流水の地紋に梅を配したもの。
織部が好んだ裂はほとんど梅模様がある。
早雲寺文台裂
早雲寺文台裂「そううんじもんだいぎれ」

神奈川・早雲寺の什宝で室町時代の古典学者で連歌の第一人者の飯尾宗祇愛用の文台に用いられていた裂。
様々な草花文を蔓唐草で巧みに構成し織り上げたもの。
大内桐
大内桐金襴「おおうちぎりきんらん」

大内義隆が誂え所持したとも伝えられている紋で、桐文を整然と織り出した格調高い裂。
壷壷
壷壷松葉「つぼつぼまつば」

茶人が特に愛用の壷々の文様に常緑松の葉を合わせた裂。
現代では流儀にこだわらず茶人の間では人気があり使用されている。
二重蔓唐草
二重蔓唐草牡丹裂「ふたえづるからくさぼたんぎれ」

二重蔓牡丹が豪華に織り出され流動性に富んだ裂。
使用例は多く、高台寺金襴・本願寺金襴等がある。
葡萄唐草
葡萄唐草「ぶどうからくさ」

正倉院宝物の裂で唐花文を中心に花形状に蔓をめぐらし、蔓の先に葉・果実・巻き蔓をシンメトリックに配した優雅な文様。
宝尽花文
宝尽花文緞子「たからづくしかもんどんす」

吉祥文として喜ばれる宝物を横一列に並べ、その間に種類の異なる花文を組み合わせて構成されている。
原品はMOA美術館所蔵
万暦
万暦緞子「ばんれきどんす」

万暦とは中国・明代の万暦年間のことで、この時期に作られた名物裂は良質なものが多いとされている。
石畳文に菱形唐花文をはめ込んだ文様。
妙心寺金襴
妙心寺金襴「みょうしんじきんらん」

名物裂の一つで京都の妙心寺の戸帳に使用されたと伝わる。
縞地に椿文が一段毎に向きを替え整然と配され、帯地等使いやすい地紋。
有楽
有楽緞子「うらくどんす」

信長の弟、織田有楽が好んで所持した裂。
網目地に雲で囲んだ鶴を配し格調高い典雅な味わいがある。
利休
利休緞子「りきゅうどんす」

利休好み、所持とも伝えられているが詳しくは不明。
著名な裂で茶人に愛好され様々なものに使用され人気も非常に高い。
利休縞地紋
利休縞地紋「りきゅうしまじもん」

利休関東(縞)に利休梅を配した文様で茶席の装いには、すっきりとした新しい感覚の文様。
花兎緞子
花兎緞子「はなうさぎどんす」

右足を軽く上げ草花をくわえる作土風の写実的な文様は唐代の絵画の影響を感じさせる。
道教では白兎のことを玉兎と称し、神仙が不老不死の神薬を造る手伝いをしたとされ多く愛用されている。
雲龍唐草
雲龍唐草緞子「うんりゅうからくさどんす」

雲龍丸紋を唐草花で繋いだ古代の裂文様。
有栖川
有栖川錦「ありすがわにしき」

名称の由来は有栖川宮家伝来とも言われるが詳らかではない。
前田家伝来の著名な鹿文裂。

名物裂は全てで三百数十種以上を超えます。
この三十選以外でも、ご希望の紋様がございましたらお伝えください。

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