20代女性の借金事情と返せない借金を債務整理で解決するためのポイント

今回は20代の女性の借金問題について解説します。

20代の女性は、他の年代に比べ、借金を抱えている割合が多いようです。

学校を卒業して社会人になり、「買いたい物が増えた」、「人付き合いが拡がった」、「実家を出たため生活費が高くなった」、「奨学金の支払いが大変」、「ホストにはまってしまった」といったように、借金の理由はさまざまです。

また、最近では、「レディースローン」も増え女性も借金しやすい環境が整ってきています。

「男性よりも必死に返済する人が多い」女性客を重視する金融機関が増えているからです。

しかし、20代のうちは収入も少ないことから、「ちょっとした借金」であっても、返済できなくなる場合も十分に考えられます。

特に、銀行カードローン、消費者金融からの借金は、「1度返済に行き詰まる」と自力で解決できない場合が多いので注意が必要です。

自力で完済できない借金は、そのままにしておくと「永遠に利息を支払い続ける」ことになりかねません。

特に、収入不足(生活苦)を原因とする借金は、慢性化しやすいので、早期に対処しなければ、借金はどんどん膨らんでしまいます。

「浪費」、「買い物依存」、「ホスト狂い」を原因とする借金であっても、債務整理で解決できます。

「弁護士・司法書士に借金の相談をすると怒られる」ということはありません。

また、20代女性の債務整理には、デメリットがほとんどない場合も珍しくありません。

1人で抱え込まずに、できるだけ早く相談することが、「借金に怯えない生活」を取り戻すためには大切です。

また、大切なことなので最初に結論からお伝えします。

『1年以上、借金の返済総額が減っていないor増えている。』

『このまま借金を完済するのは厳しいのは分かっているけど、利息だけ毎月支払うような状態が1年以上続いている。』

このような状態になっている方は、既に黄色信号が点滅している状態です。

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借金問題は先送りにすればするほど、状況は悪化するだけ。

悩んでいる間にも利息や遅延損害金は増え続けています。

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それでは解説をしていきます。

20代女性で借金している人はどれくらいいるのか?

上のグラフは、総務省が5年ごとに行っている統計調査(平成26年度「全国消費実態調査」)から単身女性のうち負債のある人の割合を年代ごとに比較したものです。

年代別で比較すると、20代の借金保有率がかなり高いことがわかります。

数値だけでは40代が最も高いのですが、40代単身女性の負債の半分以上は住宅ローン絡みです。

したがって、実質的には独身女性のなかで最も借金に悩んでいる人が多いのは20代といってもよいでしょう。

20代女性の借金は破綻リスクも高い

20代女性では、住宅ローンを抱えている人は皆無です。

したがって、20代女性の借金の多くは、クレジットカード、銀行カードローン、消費者金融などからの借入といえます。

また、20万円以上の借金がある人の割合が30代よりも多いことにも注目すべきでしょう。

他の年代よりも収入が少ないはずの20代が高額な借金を抱えることは、それだけ破綻の可能性も高いといえます。


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20代女性が借金する理由

20代女性が、銀行・消費者金融から借金してしまう原因としては、どのようなものがあるでしょうか。

代表的な借金の原因とそれぞれの注意点について解説します。

クレジットカードでの買い物

クレジットカードでのショッピングは、20代女性の最も典型的な借金の理由といえるでしょう。

クレジットカードを利用すれば、手持ちの現金を気にすることなく欲しいものを買うことができます。

また、いまではネットショッピングなどの決済にもクレジットカードは必須といえます。

しかし、クレジットカードには使い方を誤ると、返済困難な負債を抱えてしまうリスクがあります。

特に、20代前半の人の場合には、クレジットカードの正しい使い方がわからないため、「カードの使いすぎ」に陥ってしまうことも少なくないようです。

たとえば、収入の少ない20代女性は、「通常の分割払い」よりも「リボ払い」を多用しがちです。

リボ払いを利用すれば、「その月の利用額に関係なく支払い額を一定に抑える」ことができるからです。

「毎月の支払額を抑えられる」ことは、リボ払いのメリットであると同時にリスクでもあります。

支払い額(返済額)が少なければ、利用総額が減りづらい(逆に増えてしまう)可能性があるからです。

また、リボ払いの残額があれば、永遠に手数料(利息に相当するもの)を支払い続ける必要もあります。

リボ払いの手数用は、年15%くらいなので、決して安いとはいえません(銀行カードローンと同じ利率です)。

「インスタ映え」のための出費

20代の女性にはインスタ、FacebookといったSNSをやっている人も多いでしょう。

「いいね」をたくさんもらうために、外部のサービスに依頼をする人が増えていることは、テレビなどでもよく紹介されています。

いわゆる「インスタ映え」です。

他人から「うらやましい」と思われることは、確かに大きな快感です。

また、SNSは依存性の高いシステムでもあります。

多くの「いいね」をもらい続けるために、借金をして費用を捻出している人もなかにはいるのではないかと思います。

「インスタ映え」は、一種の「見栄」のようなものです。

見栄のための出費としては、友人との交際費や、洋服代なども挙げられます。

本当は給料が少ないから「行けない女子会」や「買えない洋服」も、「友人への見栄」や「インスタ映え」などのために、借金して対応してしまっている人もいるかもしれません。

ホストクラブにはまってしまう

いわゆる「ホスト狂い」も女性の借金の原因としてよくメディアで紹介されます。

お気に入りのホストの成績のため、他の氏名客との争いに負けないために、高額なボトルを何本も入れれば、支払いが数十万円以上になってしまいます。

20代女性の場合には、一晩で1ヶ月の給料を超える料金となることも十分あり得るでしょう。

ホストクラブでは常連客には「ツケ払い」を認めていることが一般的です。

そのため気がついたときには、「とても返せない金額」のツケが貯まってしまうこともあります。

ホストのツケが返せない場合でも、借金をして返済することは、あまりオススメできません。

ホストのツケをカードローンやキャッシングの借金で支払えば、利息の面で不利だからです。

ホストクラブのツケも債務整理で解決することができます。

奨学金の返済

最近は、奨学金の貸与を受けて進学する人がとても増えています。

日本学生支援機構によれば、大学生の約2人に1人が奨学金の貸与を受けているそうです。

奨学金は、学校を卒業してから毎月払いで返済しなければならない借金です。

奨学金は、消費者金融などの借金のように高い利息はありません。

しかし、金額が多いため、収入状況によっては、「返済できない」ということも十分考えられます。

たとえば、大学在学中の4年間奨学金の貸与をうけると、総額200万円近くになります。

「思うような進路に進めなかった」、「就職先の給料が予定より少なかった」、「就職したが退職してしまった」といった理由で、奨学金の返済が苦しいという人が少なくないようです。

奨学金を債務整理すると連帯保証人がいる場合には、迷惑をかけてしまいます。

奨学金には、返済猶予、減額返済といった救済措置が必ずあるので、収入不足のときには上手に活用しましょう。

借金問題は「苦しい」と感じたらすぐに対応

借金問題は、「早期に対応する」ことが何よりも大切です。

実際に「延滞してから」、「債権者からの督促がきてから」対応したのでは、自己破産以外に選択肢がないということも考えられます。

20代女性は、収入も少ないことが多く、「返済が厳しい」と感じたときには、もはや自力では完済困難な場合が少なくありません。

たとえば、次のような場合には、できるだけ早く弁護士・司法書士に相談することが早期解決のために重要です。

「繰り上げ返済できない借金」は危険

毎月決まった金額を返済しているのに、「借金が減らない」と感じている人は、すでに危険な状況に陥りつつあります。

「借金がなかなか減らない」理由は、高い利息・手数料です。

カードローンの返済は、「毎月の支払額から利息を引いた残額」が借金返済に充てられます(元利方式)。

たとえば、年15%で50万円借金しているときには、月6,250円の利息が発生しています。

毎月の返済額が1万円のときには、「借金は3,750円しか減っていない」のです。

借金の契約で設定される「毎月の返済額(最低返済額)」は、借金を早く減らせる金額ではありません。

年15%50万円の借金を毎月1万円ずつ返済したときに支払う利息の総額は、約27万円になります。

実際に返済する額は77万円なのです。

返済途中で追加の借入をすれば、返済期間は長くなり、支払う利息もさらに増えてしまいます。

「毎月1,000円の繰り上げ返済もできない」状況は、家計が切羽詰まっていることを意味しています。

予定外の支出があれば、延滞どころか、さらに借金を増やしてしまう状況になりかねません。

「カードの手数料が高い」も危険

クレジットカードの「3回以上の分割払い」と「リボ払い」には、手数料が発生します。

手数料は、借金の利息に相当するものです。実際に発生する手数料の金額も、借金した場合と同じと考えて良いでしょう。

多くのクレジットカードの場合、手数料の支払いは、「利用額の返済に上乗せ」されて請求されます。

一部のカードを除いては「元金方式」という返済方法が採用されているからです。

たとえば、毎月の「リボ払い設定額が2万円」のときに実際に支払うのは、「2万円+手数料」となります。

手数料の額は、利用残高に応じて決まります。

一般的なカードの場合、利用残高が30万円のときの手数料は、3,750円です。

したがって、「カードの手数料が高い」と感じたときには、カードの利用残高がかなり膨らんでいる可能性があります。

上でも解説したように、「リボ払い」は「利用額が膨らみやすい」危険性のある方式です。

クレジットカードは、毎月の利用額をしっかり把握して、計画的に利用することを心がけましょう。

カードショッピングの返済のために、消費者金融から借金してしまえば、より高利な借り換えとなるので、さらに借金が膨らんでしまいます。

債務整理にはデメリットはあまりない

自力で完済できない借金は、解決を後回しにしてもさらに借金を増やすだけです。

債務整理をすれば、借金問題は必ず解決できます。

債務整理というと、「誰かに知られはしないか」、「将来の結婚に悪影響があるのではないか」とさまざまな心配をする人も多いと思います。

しかし、実際の債務整理にはあまりデメリットがない場合も少なくありません。

債務整理しても誰にも知られない

家族や友人、勤務先に知られずに債務整理することは不可能ではありません。

「任意整理」で解決可能であれば、多くのケースで「誰にも知られず」に債務整理できます。

すべての交渉は、債務整理を依頼した弁護士・司法書士が行ってくれるからです。

「官報」による公告がある個人再生・自己破産した場合でも、友人や勤務先に知られる心配はいりません。

一般の人や企業が官報を確認することはまずないからです。

金融機関や警備業などに勤務している場合を除けば、債務整理を勤務先に知られる心配をする必要はない場合が多いでしょう。

ただし、個人再生・自己破産するときには、「同居の家族」に内緒にしておくことは難しい場合が多いです。

個人再生・自己破産では、「同居の家族の収入証明書」を裁判所に提出する必要があるからです。

そもそも、個人再生・自己破産しなければならないほどの多額の借金があるときには、債務整理の成功・生活の建て直しに家族の理解・協力は必須といえます。

家族への対応が不安な場合には、弁護士・司法書士に相談してみると良いでしょう。

「将来の結婚」にも影響しない

債務整理(自己破産)しても、戸籍や住民票といった他人が閲覧できる公的な書類に記録が残ることはありません。

また、パスポートに記録が残ることもありません。

したがって、将来結婚するときに、戸籍などから結婚相手(その家族)に「過去の債務整理」を知られる心配はありません。

当然ですが、将来生まれる子にも悪影響は生じません。

債務整理した記録が残るのは、「信用情報」だけです。

ただし、信用情報は、信用情報機関に加盟している金融機関(と本人)が利用条件を満たすときだけ閲覧できるものです。

信用情報が、家族・親族、結婚相手に知られることは、通常の方法(ルール違反のない方法)ではあり得ません。

また、債務整理した信用情報(いわゆるブラック情報)は、一生残るわけではありません。

ブラック情報は、登録から5年から10年で消去されます。

ブラック情報が載ることで、「将来住宅ローンを組めない」ことを心配する人もいると思います。

ただし、ブラック情報は、「借金の長期延滞(61日以上)」の場合にも登録されてしまいます。

延滞のブラック情報は、「借金完済から5年」は消えません。

したがって、実際には、「返せない借金をいつまでも抱えている」よりも、「早く債務整理で解決」した方が、ブラック情報が早く消去される場合の方が多いといえます。

債務整理しても「スマホ・携帯」は契約できる

スマホ・携帯は、私たちの生活にはなくてはならない存在です。

スマホ課金が原因で多額の借金を抱えてしまった人もいるかもしれません。

「スマホを解約されたくない」という理由で債務整理に踏み切れない人も多いと思います。

しかし、債務整理をしてもスマホ・携帯の契約ができなくなることはありません。

スマホ・携帯の契約は、「信用取引」ではないので、ブラック情報とは無関係だからです。

ただし、「スマホ・携帯料金に未払い分がある」ときには、新規契約をすることはできません。

未払い料金の状況は、スマホ・携帯各社で共有されているからです。

債務整理をして他の借金を減らすことができれば、スマホ・携帯料金の未払い分も支払える可能性は大きくなります。

「料金滞納で解約」という状況になる前に、債務整理した方がスマホ・携帯を失うリスクも小さいといえるでしょう。

なお、スマホ・携帯端末の分割購入は「信用取引(月賦契約)」です。

したがって、債務整理をした後は、スマホ・携帯端末は一括払いでしか購入できないことに注意しておく必要があります。

債務整理しても財産は失わない

債務整理すると「無一文になる」と思い込んでいる人も少なくないようです。

しかし、20代女性の場合には、債務整理しても「財産を全く失わない」ことも珍しくありません。

「任意整理」や「個人再生」で借金を解決するときには、「今後の収入から分割返済」するため、そもそも財産の処分が不要です。

任意整理・個人再生で財産処分が必要となるのは、自動車ローンのような担保を提供した借金を対象に手続きをするときだけです。

高価なブランド品や電化製品などの購入に利用したクレジットカードを任意整理・個人再生したときにも、購入商品を引き上げられる場合があります(カード会社の判断次第です)。

自己破産は、「債務者の財産を処分して債権者に配当する」手続きです。

しかし、自己破産しても「すべての財産が処分される」わけではありません。

自己破産しても、今後の生活に必要な財産は、処分されずに手元に残すことができます。

たとえば、99万円まで現金、20万円以下の預貯金、テレビ(華美ではないもの、1台まで)、冷蔵庫やエアコン、洗濯機といった家電は、差押えされません。

原則として、評価額が20万円を超えない財産は、自己破産しても処分の対象にはなりません。

債務整理の費用も何とかなる

債務整理には費用がかかります。個人再生・自己破産では裁判所に支払う手数料などが必要です。

また、弁護士・司法書士に依頼すれば、その報酬も支払わなければなりません。

「費用が工面できない」から債務整理できないと考えている人は、実際にも少なくないと思います。

しかし、弁護士・司法書士も「債務整理の依頼者にお金がない」ことは十分に理解しています。

いまでは、無料相談に応じている弁護士・司法書士事務所がほとんどです。

無料相談の場で、「費用の支払いに不安がある」ことを相談すれば、適切な対処法をアドバイスしてくれるでしょう。

また、「任意整理」で解決できる場合には、数万円から10万円程度で債務整理できる場合も少なくありません。

任意整理の費用は、借入件数に応じて決まるのが一般的です。

借入件数が少ないうちに対処すれば、債務整理の費用もかなり抑えることが可能です。

毎月の生活が、「生活保護水準に近い」というときには、「法テラス」に費用を立て替えてもらえる場合もあります(民事法律扶助)。

たとえば、東京在住の単身女性であれば、手取り月収が202,000円以下であれば、民事法律扶助を利用できる可能性があります。

法テラスの利用についても、弁護士・司法書士に相談すれば、適切に対応してもらえます。

まとめ

20代女性は、収入も少ない人もお億、ちょっとした借金でも返済に行き詰まってしまうことがあります。

「借金が返せない」ことは、誰にも知られたくないことなので、つい対応が遅くなりがちです。

返済に行き詰まった借金は、対応が遅れるほど深刻化していきます。

自己破産せずに、デメリットを最小限に食い止めるためには、「借金が膨らみきらないうちに対応する」ことが何よりも大切です。

いまでは、女性弁護士・司法書士も増え、「女性の依頼には女性スタッフが対応する」事務所も多くなっています。

また、無料相談・平日夜間・土日対応可能な事務所もたくさんあります。

借金問題は、1人で抱え込むことが最もよくありません。

「返済が苦しい」と感じたときには、できるだけ早く相談することをおすすめします。

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借金問題は相談がしにくいため、自分1人だけで抱え込んでしまう方は非常に多いです。
でしが、借金問題は後回しにすればするだけ事態は悪化するだけで良い事は一つもありません。

借金問題は、専門家に相談することで思っているよりも簡単に問題を解決し新しい生活を送ることができます。
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